紙の話

埼玉伝統工芸会館の和紙工房

僕は紙が大好きです。どこがと聞かれるとすぐに答えられませんが、様々な材料や技法、作り手により表情、用途も変わってきます。そんな所も好きの一部です。以前調べた紙の歴史です。
■紙の由来
紀元前3000年頃の古代エジプトでは、水生植物パピルス草の茎の髄を20cmぐらいに切り、薄く削いで縦横に並べ、 石で叩いて強く圧着しました。元々衣料用に向かなかったので書写用に役立てたそうです。これがペーパーの語源と言われています。
■紙の誕生
紙の誕生は紀元前200年の中国・前漢の時代、蔡倫(さいりん)という宦官により、画期的な紙の製法を発明したと伝えられています。現在の紙の製法にいかさられている技術です。日本には、朝鮮を経て、聖徳太子の時代7世紀のはじめに墨の製法と共に伝えられ、仏教の写経用紙として紙が漉かれ始め、和紙となりました。ヨーロッパには、1000年もの時を費やし、中央アジア、イスラム文化と共に北アフリカを通り、スペインに伝わりました。
■和紙について
和紙は非木材紙に分類されます。それは原料が木の枝の皮で、枝は切ってもまた翌年生えてきて木は枯れず、自然にやさしい循環採取方法です。和紙はエコロジー面から考えても、世界に誇れる紙です。純粋な植物繊維を素材とした紙なので、長期保存ができる。(千年単位)リサイクルができる上、燃えやすく、土中で分解する。廃棄物になっても、自然と融合できる。手仕事が主の和紙は日本の文化を超えた芸術として世界で認められています。
■再生紙
古紙を利用した紙を「再生紙」と呼びますが、歴史は古く、19世紀頃まで古くなった麻布や、使い古した漁網などを材料に使ってました。以降、森林資源を材料とする製法で紙作りが機械化されても、原料として古紙が使われています。現在、国内の紙の原料の55%は古紙で、その他の原料であるパルプは木材が中心(主に針葉樹の木質部(幹の内部)の繊維を原料)のようです。製紙業界によると、単に森林を消費するだけではなく、世界各地に大規模な植林事業も進められているそうです。(古紙混入率が、印刷用紙の場合35%以上、情報紙の場合50%以上のものは、(財)日本環境協会の『エコマーク』に設定されています。)
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